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今の自分の状態は?WRAPが導く 調子の整え方

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人には巡りめくリズムがあります。
 
今週は肌の調子がいい。先週よりも食欲が落ちた。
先週うまくいったことが、今週はうまくいかない。
 
特に女性には生理周期があり、身体の変化にともなって心も移ろってゆくもの。
いつもの調子でない。でもそんな自分が悪いのではありません。
変わりゆく自分とうまく付き合っていく。すると、日々が楽になります。
 

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1.WRAPとは

私は”WRAP”という考え方を指標の1つにしています。
これは「Wellness Recovery Action Plan」 の略で、元気を回復する行動プランのこと。
米国の精神保健の現場で開発された自己管理法です。
 
ラップは、毎日を元気で豊かに生きること、また、気分を乱すような状況への気づきを高め、調子が乱れたときに元気に向かうことを促してくれる、自分で作る、自分のための行動プランです。普段の生活を意識的に営むことの、とてもシンプルなガイドです。
自分の調子を段階に分けたときに、いまの自分はどこの段階にいるか。
そして、これからどんなケアをしてあげればいいのか。
少しだけ、自分を俯瞰して見て、観察して、自分なりのガイドをつくってみましょう。
 
WRAPはジンクスでも偶然でもなく、自分が日々積みあげた根拠のあるプランです。
日々このガイドを手入れして、定期的に振り返ってあげることで、
自分の心身となかよく付き合っていけるようになります。

2.4つのサインをリストアップ

日常生活が元気に送れる時や、調子が悪くなるサインが出た時などに
どんな傾向があったか、思い浮かべて書き出してみましょう。

・元気でいられるのはどんな時?
・気分を乱すきっかけになるような出来事(引き金)は?
・注意サイン・調子の乱れを示すサイン、いらいらや不安を感じるのは?
・調子が悪くなっていることを示すサイン。無謀な行動や孤立感があるのは?

私の場合は、身体(リストの前半)と心(リストの後半)の反応を思い返して記載しました。
 
 
実際に調子がよかったり、いまいちだったりしたときは、
リアルな自分の言動や傾向を見つけていくチャンスです。
「調子がいいとネイルの色が明るくなる」「調子がよくない日はのどが渇くことが多い」。
いつもの癖なのか、それともその期間だけなのか、長い時間をかけて観察してみましょう。
女性によっては生理周期の影響を大きくうけることも多いため、
4週ごとに4つに分けると、特徴や傾向が考えやすくなるかもしれません。

3.そんなとき、私ならどう対処する?

プランどおりに、調子が落ち着いて、どんよりしてきた…。
さてそのときは、どう対応するのか。
それぞれの段階で効果的な対応を、リアルタイムで記録していきましょう。
たとえば不調のときは、温かいものを飲むのか、お水を飲むのか。
外で身体を動かすとスッキリするのか、おうちでゆっくりストレッチすると気持ちいいのか。
人によって、体質や年齢によって、効果的な対処は違ってくるはずです。
お医者さんは患者さんに対して「風邪をひいたら~してください」など、対処方法を提案します。
統計的な裏付けのもとアドバイスするため、どうしても一般的な内容になる側面もあります。
大事にしたいのは「自分にとって効果があるのかどうか」です。
上記の例も、あくまで私の場合です。
 
WRAPづくりの第一歩として、まず試してみて(できれば2~3か月様子をみて)、
自分にとって効果があったのかを記録しましょう。
対処が自分で思いつかなかったら、その道のプロに相談するのも1つです。
医療や福祉、その他のあらゆる分野に”プロ”がいるのは、
自分にできないことをお願いするためですから。
 
季節によって、ライフイベント、イレギュラーな要素が入ることで変わることもあります。
定期的にアップデートしてみて、プランのお手入れをしていきましょう。

周期を何回か繰り返していけば、精度はどんどん高まっていきます。

4.セルフケアとは依存から脱却すること

「そろそろ疲れやすくなる時期だね。休日は予定入れないでおこうか。」
「この落ち込みは周期的なもの。できることだけでもやっていこう。」
 
こう声をかけられることって、家族や恋人、近しい友人だけと思っていませんか?
自分のことを知ってほしい。分かってほしい。慰めてほしい。
満たされないから、そう言ってもらえるように、相手をコントロールしてしまう。
自分の感受性を整えるために、やみくもに他人を巻き込むことは、一種の依存関係ともいえます。
 
依存せずに心が自律できる人は、自分のことを客観的にみて把握できます。
自分と対話して、寄りそうことができます。
たまには少し、自分を許すこともできます。
実はそれがダイレクトにできるのって、自分しかいないのです。
 
もちろん自分だけではケアしきれないこともありますよね。
専門家に助けてもらったり、自分だけではどうにもならないことがあったら、
「いま~の状態だから、~したいんだけど、どうかな?」と相手に伝えられるようになります。
そうすれば自分も、周りも安心できる。信頼できる。そして、楽になるはずです。
 

▽WRAP作成シートをつくってみました

こちらを印刷等していただき、ぜひ自分なりのサインとWRAPを書き出してみてください。
いまの自分がどんな状態であるのか。
把握してみて、日々を生きやすくするヒントを見つけてみましょう。
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