あなたの気分を司るものはなに?
「なんだか今日はだるいな。疲れてるのかな。」
「なんとなく調子いい感じ!よーしこのまま嫌な仕事終わらしちゃえ!」
今日のあなたが、なぜそうなってるのか分かりますか?
原因が分かると、自分の気分や調子を司るものが見えてきます。
すると、気分のバロメーターが分かり、予測や予防ができるかもしれません。
自身もうつ病を患い、快復した経験をもつ田中圭一さんが、うつ病を真っ暗なトンネルにたとえ、そこから抜け出した人びとに取材したコミックエッセイ「 うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち 」。
このなかで、私が最も印象的だったのが、この部分です。
うつの渦中にいたころに、毎日つけていた気温と精神状態の記録をグラフ化してみたところ (中略)日にって10度近い気温差があるとボクの気持ちは沈む!! (中略)ボクの「うつ」を重くしているのは「はげしい気温差」!?引用元:「 うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち 」
これを読んで、気分や体調は、偶然ではなく裏付けがあるのか!と気づきました。
田中圭一さんの場合は「 はげしい気温差 」がバロメーターでしたが、
それぞれ人の体質や遺伝、生活習慣によって異なると思います。
さて、あなたの場合は何でしょうか?
心身の状態を掴むために、まずは日々の生活習慣から記録してみませんか?
2つのバロメーターを設定してみよう
ここで記録するのは大きく2つ。
(1)心身のバロメーター、そして(2)裏付けとなるバロメーターです。
この2つの相関関係をチェックしていくことで、心身の調子を司る要因が分かってきます。
あなただけのリズムを捉える管理法ですから、どんな項目にするかはあなた次第。
「自分の心身に影響がありそう!」と思うものを記録してみてください。
(1)心身のバロメーター
・気分(るんるん!すっきり!わくわく!⇔落ち込む、だるい、やる気がない 、etc )
・体調(寝起きがいい、適度な食事量で満足、不調な箇所がある、etc)
(2)裏付けとなるバロメーター
・食事(内容、量、食欲)
・睡眠時間
・天気(温度、湿度、気圧)
・便通があったか
・部屋をきれいにしたか
・カフェイン摂取回数
・運動時間
・完了した仕事量
・自分の考えを伝えた回数
・SNSのエンゲージメント数
・〇〇さんと会話をした回数
・笑った回数 など…
気分や体調が良かったとき、どんな項目が高い数値を出しているのかチェックしましょう。
おすすめ管理ツールと項目例
スマホアプリ「リズムケア」でのログがおススメ!
私は超じぶん管理「リズムケア」というスマホアプリで管理しています。
iTunesストアやGoogle play上で、記録アプリが多数にありますが、
「文章やスタンプで記録する日記アプリ」や「体重や食事を記録するダイエットアプリ」が多いもの。
そこで最も、自分で好きに項目を選択できて汎用性に長けたアプリが、リズムケアです。
ライフログには、超じぶん管理「リズムケア」というアプリがおススメ!
︎記録する項目は自由に設定できる
︎項目ごとに数値、5段階、メモ(文章)など管理する単位が多様
︎記録がグラフ化され、傾向がわかるこれほどカスタマイズできる管理アプリはandroidでは断トツなのでは。 pic.twitter.com/u6NTWpif03
— 熊澤まいこ (@shiro9015) 2018年3月21日
私の設定項目はこちら。
せっかくなので、「日々達成したい目標ができてるか?」もチェックできるようにしています。(むしろそっちが多い?笑)
私は体調面よりも精神面をチェックすることに重きを置いています。
自己流なので分かりにくい項目について説明していきます。
「日々を愛し、心底幸せ?」という恥ずかしい項目ですが(笑)、
この項目では「私はどんな瞬間に幸せを感じているか」を書きます。
自分自身、何に対して愛情や幸せを感じるかチェックしようと思い、ストレートにメモしています。
これを見返すと、自分の価値観が浮き彫りになる上に「私はなんと幸せな日々を送っているの…!」とさらに幸せを感じられるのでおすすめです。
「DESC」というのは、アサーティブなコミュニケーションを構成する4つのポイントのことです。
D=Describe(描写する)→客観的に状況や事実を述べるE=Express(表現する)→自分の意見や感じていることを表現するS=Specify(提案する)→相手にしてもらいたいことを、明確な言葉で提案するC=Consequences (結果を伝える)→提案したことが実行されたとき、されない場合の結果を伝える
私は自己主張が苦手なので、日々自分の思いを自己主張できていたか?をチェックしています。
特に仕事の場面で、同僚や上司にこれができたかを思い出しながら記録します。
一番下部にあるメモには、 以前の記事で紹介した「内省文」を入力しています。
(詳しくはこちら:「できたことノート」で「できる自分」を受け入れよう)
相関関係をチェックしてみた
(1)心身のバロメーターをチェック
私の場合、気分が上がったことを示す★の多くついた日を振り返っていきます。
(体調面の相関を見たい方は、体調の良かった日を振り返ってください)
(2)裏付けとなるバロメーターをチェック
(1)で確認した日にちをチェックしながら、数値の高い項目は何だったのかを確かめていきましょう。
ちなみに私の場合は、以下の項目との相関関係が見られました!
- 仕事の効力感(達成感や成果)が大きかった
- 好きな仕事内容に携われた
- コミュニケーション量が多かった
心身のリズムをつかむ5つのメリット
- 自分のごきげんポイントが分かる
- 心身のリズムを予測して対処できる
- 突発や不測の事態によるストレスを減らせる
- 心身が不調の時やここぞ!という時に、ごきげんポイントを意識して復活しやすい
- 心身の調子に寄り添った生活を送れる
あなたが自分自身をどれだけ分かってあげているか。
それが、心身ともに健康な日々に繋がるのだと思います。