自分の価値を確かめよう
新しい出会いが多い時期。
優秀な人、チャームポイントを持った人と出会ったときに、
羨ましく思ったり、劣等感を持ったりしてはいないでしょうか。
普段の生活のなかでも、上司や後輩、友達や家族と比べてしまって、
「自分らしさ」「自分にしかできないこと」って何だろうと思うことがあるかもしれません。
連休や土日など、時間のある日があったら、ゆっくり自分の価値観と向き合ってみませんか。
今回は、自分の「好きなこと」と「凄いところ」、いわゆる「強み」を探ってみましょう。
なぜ、この2つがあなたの強みにつながるのか
好きなことをしている時、脳は快感に満ちてやる気を持続させ、その事柄に没頭していきます。
脳の働きからみると、感情系を司る大脳辺縁系が、
「快/不快」「好き/嫌い」という感情系の刺激に強く反応するからだそうです。
好きなことをして知識が増え、技術が高まっていくことで、
その分野について他の人よりも特異な位置に辿り着けるのです。
皆さんは「1万時間の法則」をご存知でしょうか。
人は何かに1万時間費やすと、ある程度のプロレベルになれるという法則があります。
1万時間は、例えば毎日8時間なら3年半、平日3時間でも10年かかります。
せっかくこんなに長期間携わっていくなら、自分が楽しいと思うもの、好きなことに費やしたいですよね。
自分の好きを極めた先で、それが何か人の助けになったり、
成果物を欲しがってお金に変換できる(仕事になる)ようになれるかもしれません。
その境地にいけるかどうかは、サービスでいう受け手の評価やニーズが不可欠です。
相手が感動したり、または感謝したり、「凄い」と言われることがあったら、
あなたが特異な付加価値を持っているといえるでしょう。
好き×凄いの探し方
極めたくなるほど好きなこと、凄いといわれる境地にあること。
「自分にはそんなものはない」と思う人もいるかもしれません。
そこで、この2つを探すポイントをご紹介します。
▽「好き×凄い」からみつける強みシートをつくってみました
好きなことの探し方
- 寝食忘れてもやってしまうこと
- 気づくと何時間も経っているほど夢中になりやすいこと
- 気づくと考えていること
- SNSのタイムラインやTV番組でよく見る事柄
- 触れるとワクワクしたりトキめいたりすること
- 休日やってしまうこと
- お店でよくチェックするもの
- 幸せを感じた瞬間
- 人と話していてテンションの上がること
「ふと」「いつのまに」やってしまう、ということろがポイントです。
やるハードルが極力低く、ストレスを感じずにできることは人によって違うからこそ、
「ついやっちゃうこと」はあなたの特性といえます。
もし好きなことが見つけづらかったら、こういった瞬間を今日から探してみましょう。
生活していくなかで「これが好きかも」と思ったものを、
日々手帳にメモしたり、SNSにアップしたりして、「見える化」します。
すると、モノを選ぶとき、何か行動するとき、あらゆる選択のなかで、
「好き」に時間をつかいやすくなって、可逆的に高みを積んでいけるようになります。
凄いことの探し方
- やっていて苦にならないこと
- 努力せずに人よりもできてしまこと
- 評価されたこと
- メディアに取り上げられたこと
- 感謝されたこと
- 「○○なタイプだね」と言われたこと
- 怒りを感じること(あなたの守りたい正義)
- 周りからびっくりされたこと
- 他人はなぜできないの?と思うこと
さきほど書いたように、他人の目線や評価や、giveして喜ばれること、
特徴的な点を探してみましょう。
これらは、すでに他の人よりも差別化できている点といえます。
好きなこと、凄いこと、それぞれ箇条書きで書いてみた後で、
何か共通点やカテゴリ分けができるかもしれません。
そのキーワードがあなたの大事な価値観といえるでしょう。
もし弱みしか見つからなかったら
長所よりも欠点探しのほうが得意な方に、とっておきの表があります。
子育て用ではありますが、大人にも十分使える「ネガポジ変換表」です。
「子育てネガポジ変換表」には、多くの親御さんがわが子を表現する時に使いがちな言葉を集め、ポジティブなとらえ方に変換するとどんな言葉で表せるのかをまとめたものです。 https://t.co/cSMJu6s9CI pic.twitter.com/DDzsi5eBDz
— ウェッジ編集部 (@WEDGE_Infinity) 2017年6月7日
あなたのコンプレックスは、特異なポイントとなり、使い方によっては武器になります。
私は自己主張が苦手なタイプで、社交的な場に行く度に落ち込んでいました。
そこで、聞き役に徹する会話を意識して、うなづきや質問の仕方を工夫することで、
「聞いてもらってスッキリしたわ~」と言ってもらうことが増えてきました。
いまではカウンセリングの仕事ができたらとさえ思っていますが、
そのコンプレックスと向き合ったおかげで、みえてきた夢だといえます。
凹のカバーよりも、凸を極めよう
完璧主義を目指す人ほど、自分の弱点や欠点を探してしまいます。
すると、さらに理想と現実のギャップに苦しんでしまいます。
一度まっさらな気持ちで素の状態に立ち戻って、「好き」×「凄い」をみつけてみませんか。
0ベースからこの強みを重ねていけばいくほど、自分らしい世界を広がっていき、
自信や自己肯定感が高まっていくと思います。
ぜひあなたの強みを認識して、積み重ねてませんか。
▽「好き×凄い」からみつける強みシートへ書き出してみましょう