こちらの目標管理シリーズは、
「期間ごとにテーマをもつこと」「テーマに向けてどう行動したかをふり返る」
この2点をどう管理するかをご紹介してきました。
私はこれまで目標を記すときに、文章もしくは箇条書きで記録していました。
ふり返りのときによくあることですが、
文章だとどこが大事なのか分かりづらいんですよね。
「何があったんだっけ」ともう一度読み返すのに時間がかかります。
というのも横書きの文章は縦の方向に時間軸が流れるので、
過去へ遡るには画面を上下にスライドしていかないといけないのです。
いまやってることが、昔はどうで、どうつながって活きているのかを把握することは、
自分を労ったり、達成感や成長を感じられたりして、まさにふり返りの醍醐味!
習慣化できるかどうかを左右する、大きなモチベーションになります。
自分のことが一目でパッと分かるフォーマットがほしくなったので…
「過去・現在・未来のじぶんが分かる目標シート」を作成!
シートの大きな特徴は2点あります。
・縦へ:テーマごとに見ると、自分がどんなことに取り組んだのかをふり返りやすい
・横へ:月/週ごとに見ると、今すべきことを把握しやすい
⇒やりたいこと(未来)/ 現在のテーマ / やってきたこと(過去)を一目で把握できる!
シートは大きく分けて4つのスペース(時間軸)に分かれているので、
各スペースの書き方をそれぞれご紹介します。
1.ミッション・価値観・手段
「ミッション」は、ミッション・ステートメントの略で記しています。
ミッション・ステートメント*とは、信条あるいは理念を表明したものです。
*スティーブン・R・コヴィー著 フランクリン・コヴィー・ジャパン訳
完訳 7つの習慣 人格主義の回復 – 第二部 私的成功 – 第2の習慣 終わりを思い描くことから始める
最初に自分の軸・方向性を据えて、これから立てるテーマの全てがそれらを叶えるためのもの。
そんなシートをつくっていきます。
これらの方向性があやふやだと、日々の目標やふり返りの意味を見失ってしまうでしょう。
私がミッション・ステートメントを作るときは、jMatsuzakiさんの記事を参考にしています。
ミッションを意識しながら日々を生きているのか。
たしかめるマイルストーンが、次で紹介していく期間ごとの目標やTODOです。
2.年間のテーマ
1.で設定したミッションを実現するためにしたいことをいくつか設定してみましょう。
どう書いたらよいか分からないときは、
3年目標で紹介しているように、
「①恋愛・結婚 ②お金 ③仕事 ④住まい ⑤好きなテーマ」からイメージしてもOKです。
テーマが多くて迷ってしまうなら、似たもの同士を2~3のグループに分けるのがおすすめ。
まとめてシンプルにすることで、よりテーマを意識しやすくなります。
3.月のテーマ
年間のテーマに向けて、12か月ごとにどう行動していくか。
マイルストーンを設定してみましょう。
このところ、1年先のことを考えるのも難しいことが多いので、
私の場合は上半期まで設定して、半年経ったら新たに下半期を設定するようにしています。
4.週のテーマ
月のテーマのうち、各週でできそうなことを記していきましょう。
「これならやれるだろう!」というタスクサイズまで落とすことがおすすめです。
カウントできる数値を入れてみるとより目標を意識でき、
達成できたかどうか分かりやすくなります。
どうやって活用する?
このシートをもとに週や月が過ごしたら、実際にやったことを上書きで更新します。
今回はパッと一目でわかるのが1番のポイント。
文章のふり返りは別シートに記載して、そこでじっくり深堀しましょう。
こちらのフォーマットで一度じぶん用のものを作ったら、
印刷して手帳に貼って持ち歩いたり、
Excelで集計してデータマイニングをするもよし!
デジタル化しておくとこうしたアレンジや保管が楽なので、
私は基本Evernoteで管理しています。
利点は、
・PCやスマホ、いろんなデバイスからすぐアクセスできて編集しやすい。
・PCソフト版だと、表がめちゃくちゃ作りやすい。
特に+ボタンで行増やせるのって、事務職のExcel民にとっては感動ものです…!
シートには縛られない、あくまでツール
実はこのシートをつくるまで丸2年かかりました。
当時は手帳派だったので、最初は枠をもたせずノートにフリーハンドで書いていましたが、
この管理術をしっかり習慣化できるよう、すきま時間やワーク中に見返せるようにEvernote化。
箇条書きで一文ずつ書きながら、時間軸を横断できるよう表にしていきました。
こうして、より楽に習慣化できるシートをつくっていきましたが、
どんなスタイルが書きやすいかは人それぞれです。
テーマがたくさんある人はシートに項目を足したり、
シンプルに管理したい人は週だけのシートにしたりするのもおすすめです。
▽PDF化した目標シートはこちらから
過去・現在・未来の じぶんが分かる目標シート
このシートはあくまで見本です。
自分がもっとも楽に、把握しやすいようなシートをつくっていける
きっかけとなりますように!