自分らしさとは

自己分析を極めたら、最短で自己実現できた(前編)

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「自分のことが分からない」と思ったことはありませんか?
自分の好きなことや得意なこと。自分の意見、自分の体調ですら、意識しない生活を送っていないでしょうか。
 
  • 人と話をしていても、人の意見にひたすら同意してしまう。
  • 自分に合う仕事は何なのか、探し続けている。
  • 休日になると、何をしたらよいか分からず、気が付くと日が暮れている。

 

こうした意識が積み重なるなかで、自分が消耗していく感覚になったり、
人生におけるターニングポイントで、選択が困難になったりしてしまいます。
 
牛乳の中にいる蝿、その白黒はよくわかる、
どんな人かは、着ているものでわかる、
天気が良いか悪いかもわかる、
林檎の木を見ればどんな林檎だかわかる、
樹脂を見れば木がわかる、
皆がみな同じであれば、よくわかる、
働き者か怠け者かもわかる、
何だってわかる、自分のこと以外なら。(中略)
 
「軽口のバラード」
フランソワ・ヴィヨン
 
映画「ヒミズ」で何度も引用されたこのフレーズ。
大学生だった私は、まるで自分のことのようで、しばらく心のなかで反芻していました。
 

自己分析との出会い

 
就職活動が迫る時期。
エントリーする会社を探し、ES(エントリーシート)を書くためには「自己分析」が必要と言われました。
昔からなりたい職業がコロコロと変わり、好奇心旺盛だった私は、この自己分析にすがるような想いで臨みました。
 
就職支援サイトが提供する自己診断ツールをはじめ、
友達やゼミの教授、恋人が自分をどう捉えているのか他己分析してもらったり、
ネット上であらゆる自己分析の方法を試してみました。
 
そうして深堀するなかで見えてきたのは、
私の価値観、コンプレックス、ありたい自分、生きる目的、なしたい夢。
五里霧中のなか手探りで歩んできた暗闇のなかで、 「自分の輪郭」 がはっきりと浮かんできたのです。
 
それから就活という枠組みのなかで何とか内定を掴もうと、
診断結果をもとにESを書き、面接での答えを考え、数十社の選考に臨みました。
 
しかし、 就活を全敗してしまいました。
なぜかというと。
 
後半に続きます。
 
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